書評

2005年生まれです。できるだけ偉そうに書評します。

不食 人は食べなくても生きられる 著者 山田鷹夫

もしもこのタイトルに書かれていることが事実なのならばとっても嬉しいな。そんな気分で僕はこの本を手に取った。まず間違いなく似非科学であることを覚悟しながら。そして読んでみた感想だが。

 

最高だった。

 

もちろん似非科学ではあったのだが、想像よりも面白くて、不覚にも読んでいて何回か爆笑してしまった。なかでも一番面白かった箇所を挙げよう。著者は、なんと、「植物は水と光だけで成長できるのだから、人間もできる」と主張していたのだ。最高だ。まじで、最高だ。著者は光合成というものを知らないらしい。ヒトがクロロフィルを持っていないことを知らないらしい。

ただ、バカにしてるとかそういうのではなく、普通に面白い内容もあった。本書によると、銀杏のオレンジ色の皮は、意外と美味しいらしい。にわかには信じがたいが、来年の秋、僕も試してみようと思った。野食は結構好きなのだ。それと、にんにくだけは生で食べてはいけないらしい。やけどのような感覚になるそうだ。普通に面白い知識だ。

総括して、変人が書いた変な本だ。同じ不食でも、秋山佳胤さんのように、宇宙エネルギーだの高次元空間だの波動領域だの言い出さないだけマシではあった。